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「チーズはどこへ消えた?」を読んで、感じたことをまとめる

チーズはどこへ消えた?」という有名な本がある。 これを先日買って、今読んでいるところだ。 ページ数は少なく、サクサク読めるが、書かれている内容は深く、考えされられる点も多い。 ここでは、感じたこと・考えたことなどを雑多にメモしていく。

まずは変化を知ること

まずは変化を知ること。「変化する」という事象を悟ること。これが重要だと思った。 僕たちは、物事を不変なものだと思いがちだ。 特に、置かれている状況が幸福なものであれば、その傾向は強くなる。

  • 上手くいっている現状は当たり前だ
  • 今の状況が直線上に続いていく

こうしたことを考える。

だが、周囲は常に変化に晒されている。 世界は常に変わり続けている。 これは事実だし「変わり続ける」ということだけに関しては、この先も不変だろう。 とすれば「変化は起きるもの」と思うことがまずは重要だ。 その上で、今起きている変化を知る努力をすること。 現在起きている変化を正確に知ることは相当難しいだろう。 完璧な予測は、コンピュータでもできない。 だからこそ、まずはできることから始める。 「知ろう」とする。

一番最悪なのは、未来に一切の希望を持てず、何もしないこと

未来に一切の希望がないのが、一番最悪だ。 自分の力ではどうすることもできない、ということだ。 未来に希望がないと、行動する意味もないから、何もできなくなる。 だけど、何もしないのだから、自体が好転するはずもない。

未来には、本当に希望がないのか? 行動するのが怖いから、「未来に希望はない」と思い込んでいるだけではないのだろうか。 その見極めが重要だ。 そして、ほとんどの場合において、未来に希望がないとする原因は後者だ。 行動するのが怖いから、思い込むのだ。

「行動するのが怖い」を乗り越えるには

とにかくやってみることだ。 やってみる。行動してみる。 すると、心に抱いていた恐怖の大半が、幻想だったことに気付かされる。

「何もしない」 < 行動して失敗する

ということが分かる。 分かることで、さらに行動できるようになる。 行動することで、成功する確率を高めることもできる。

未来(=チーズ)を作る必要性

未来に希望がないのが最悪だ、と言った。 そして、そのほとんどは、恐怖による思い込みだと書いた。 だが、本当に未来がないのであれば、どうしようもない。 たとえ恐怖がなくても、想像しうる良い未来が無いのであれば、結局は行動することができない。

だから、思い描くことのできる未来(=チーズ)を作ることが必要だ。 それは、状況を好転させるための「ビジョン」という言葉に置き換えることもできる。 ではどうやって、ビジョン(=チーズ)を持つことができるのだろうか?

物語における、未来(=チーズ)を抱くまでの過程

実は、物語の中では、確証を持って「チーズはある!」という未来を描いていない。 「チームはないのかもしれない」という不安と、「チーズを見つけた時」の期待感とのせめぎ合いの中で、葛藤しながら行動する様子が描かれている。 しかし、次第に行動自体に意味や喜びを見出していく。 「チーズがないままでいるより、迷路に出て探した方が安全だ」 という結論に至り、行動という道に進んでいくのだ。

これは、現実世界にも当てはまるのかもしれない。 もの物語に沿うと、確証性のある未来(=チーズ)を最初から抱く必要性はないように思える。 それよりも、とにかく今いる場所から一歩踏み出すことの方が、重要に思える。 その、ぼんやりとした未来(=チーズ)に向かうまでの過程を、楽しむことができれば最高だ。

まとめ「変化に適応するには」

  • 「変化するのは当たり前」と思うこと。その上で、変化に対するアンテナを張っておくこと
  • 実際に変化が起きれば、それに合わせて既存の形を変えること。
  • その際に生まれる恐怖心を見つめること。「それは実体を伴った恐怖なのか?」
  • その上で、行動すること