クリエイティブに憧れて

クリエイティブになりたいけどなれない。だけどなりたい人のブログ。

流動体という平行世界【小沢健二「流動体について」】


小沢健二 - 「流動体について」MV

平行世界について思いを馳せる

もしも 間違いに気がつくことがなかったのなら 

 この曲を頻繁に聴いていた去年の冬、僕はいわゆる「人生の転機」を迎えていた。

 詳しくは割愛するが、冬になっても、来年度の進路が決まっていなかった。

どこにも行く場所がなかったのだ。

 

その頃、学校からの帰り道ではいつもこの曲を聴いていた。

寒さがしんと張り詰めた冬の夕暮れどき。グラウンド脇の道を歩きながら、人生に翻弄される主人公に思いを馳せていた。

もしも 間違いに気がつくことがなかったのなら

平行する世界の僕は

どこらへんで暮らしているのかな

広げた地下鉄の地図を隅まで見てみるけど 

 


小沢健二 - 春にして君を想う

小沢健二の平行世界

シングル『春にして君を想う』をリリースした後、小沢健二は突如として、表舞台から姿を消す。

それはちょうど、時代が20世紀から21世紀に向かう境目の時期でもあった。

渋谷系の王子様』と称された彼は、すべてを残してNYへと飛び去ったのだ。

 

小沢健二は何を思って、日本を離れたのだろうか?

何を思い、何を考えて、築き上げた自分のキャリアを捨て去ったのだろうか?

 1ミリの未練も後悔もなく、新しい生活を受け入れられたのだろうか?

君は少し化粧をして

僕のために泣くのだろうな

そんなことがたまらないのだ

静かなタンゴのように 

 


小沢健二 - ぼくらが旅に出る理由(Single Edit)

旅に出ない人生なんてない

遠くから届く宇宙の光 街中でつづいてく暮らし

ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり

誰もみな手をふってはしばし別れる 

 もしも小沢健二が活動を続けていたら。

そのような議論が交わされることもあったし、彼自身、歌い続ける平行世界の自分を想像したりもしただろう。

平行世界にいる自分。それはしかし、当たり前の存在なのかもしれない。

僕らはいつか、旅に出る。

そのとき、もう1人の自分に手を振って、別れを告げる。その瞬間、まったく新しい別の人生が始まるのだ。

 

2014年3月、「笑っていいとも」に出演した彼は、少しの照れ笑いを浮かべながら僕らの前に戻ってきた。

彼の表情には、「自分の人生をすべて受け入れた」者特有の強さと安らぎが宿っているようにも見えた。

もちろん、後悔はあるだろう。

平行する世界の僕について、考えを巡らせることもあるかもしれない。

だけど、選んだ道を正解にできるのは、他でもない自分自身なのだ。

小沢健二が贈るメッセージを握り締めながら、一歩一歩、自分の道を歩んでいきたいと思う。