クリエイティブに憧れて

クリエイティブになりたいけどなれない。だけどなりたい人のブログ。

ユーミンの時代に生まれたかった


松任谷由実 DESTINY

 

この昭和感がたまらない。

僕が生まれた時代は平成で、だから昭和の時代のことは知らない。

だけど、なぜか感じる昭和感。

昭和感といっても、古臭いといった話ではない。

たぶんこの曲が世に出た当時は、世間は進歩と発展の真っ只中だったのだろう。

 

古いモノが置き換わり、新しくなっていく社会。

その中で駆け抜けていく身体感覚。

自分が社会の中心、世代の中心を担っているという実感を持った青年時代。

ポケベル片手に、仕事終わりのガールフレンドを迎えに行く。

発展と途上が入り混じった都市を横目に走り抜ける首都高速

「今日はレイト・ショーを観に行こう」

「疲れたからレンタル・ビデオにしようよ」

そう言って、側道沿いのTSUTAYAに寄りたかった。

 


Arai Yumi- 中央フリーウェイ

 

スマートフォンじゃなくて、窓ガラスから見える景色を見ている時代

少し険悪な雰囲気のカップル。車内で2人。

些細なコトで口喧嘩になった。お互い、意固地になって言葉を発さない。

ため息とタバコの煙だけが居場所を失ったかのように車内に浮かぶ。

 

そんなとき、夜空を流れる一筋の流れ星が見えた。

「ねえ、今の見た。流れ星!」

「流れ星なんてあるわけないだろ」

「ほんとうよ!確かに見たんだもん」

もう一度、今度ははっきりと夜空が輝く。

「本当だ、流れ星だ」

「見て!右に見える競馬場、去年行ったところだよね!」

「懐かしいな」

 

今みたいにスマートフォンがない時代。

喧嘩の打開口はいつも、無限に広がるこの世界だけだ。

 


松任谷由実 やさしさに包まれたなら

 

大衆で観る映画。大衆で観るライブ。大衆で聴く音楽。

時代は個人的な方向へどんどん進んでいる。

スマートフォン片手に、人々は細分化されたジャンルから、自分の好きなコンテンツを選んで視聴する。

もはや、隣にいる人が好きなモノも分からない時代だ。

個性的。個であることの主張。

その裏にある寂しさを紛らわすために、僕はユーミンを聴くのかもしれない。